ナイトレイン、デススト2
- どにち

- 10月1日
- 読了時間: 4分
こんにちは、神ゲーが立て続けに出て嬉しい悲鳴のどにちです。
もう数カ月でゴーストオブヨーティも出るんですな~、と思っていましたが、この日記が予約投稿で日の目を浴びるころにはもうリリース間近でしょう。
ナイトレインは無限に遊べそうでおそろしく、デススト2はゆっくり進めていますが、
ゲームとしてのまとめあげ方が神がかり。
流石、世界のコジマさんだ……とちょっと遊んでは勉強になるのでメモを取り、という具合です。
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デススト1の時から、広いフィールドを探索するゲームだがまともに世界を描いていては
処理速度やら開発のマンパワーやらが追い付かないので、酸性雨等々で荒廃した世界ということにし、
荒野にオブジェクトが散在する方向にした――といったディレクターとしての調整の手腕のお話は
当時すでにどこからともなく聞こえてきていました。
改めて2を遊ぶと、ゲームとしての要請に合わせて世界観を緻密に構成していることがわかります。
ビーチとかBTとかカイラル通信とかBBとか、奇抜な世界観を作ったれ! と設定をこねこねした後に
それをゲーム上で云々しているわけでは、きっと無いのです。
ゲームとして、なにか建造するとなればその場でフワーとすぐに出来上がって欲しいし、
戦闘に負けた後のリトライもメタ的なものではなく、主人公の連続性が途切れない形で進めようと思えば
設定上、主人公がある種の不死を得なくてはならず、あの形になるのでしょう。
不死があるというよりは生と死の境目があやふやになった世界なので、モンスターの枠としてはあの世の存在が出てくるし、生きた人間のエネミーも殺してしまうとモンスター化するおそれがあるので、できれば無力化して死なせずに倒すのが推奨される……というのも、そういう遊びが先にあり、これを呑み込んでもらうためにあの設定が出てきたように思えます。
SFとかファンタジーを作るよ、という時についつい世界観コネコネが楽しくなってしまって、
それが小説や映画ならばいざしらず、ゲーム媒体に適したものになっているかは忘れてしまいがちです。
戒めとしても、大きな示唆を得た思いです。
ゲームはやっぱりコントローラーを握るのはプレイヤーさんですから、
プレイヤーさんにどう感じてもらいたいか、を出発点にいろいろ詰めていくのが望ましいのでしょう。
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さて、もうひとつデススト2のスゴい話。
本作は前作にも増して多数の著名人が友情出現(?)されています。
ゲームの早い時期のメインストーリーでミュージシャンの星野源さんが出てきたりします。
クエストをこなすとショットガンをくれます。すごい。
ゲームの導線として、クエストをこなすたびに絶えず新要素や新アイテムが登場することで
クエストをしてよかったなぁと思いつつ、興味が途切れずプレイを続けられるようになっており、
おそらくその設計上の理由から、クエスト相手のキャラに関係なく、タイミングごとに解禁される要素が決まっているのでしょう。
なので星野さんがギターとかではなく、ショットガンをくれるのです。
星野さんがそれについてどうおっしゃったかは存じ上げませんが、
コラボ的に出演してもらうお相手に失礼が無いよう意を尽くすのは招待するデススト2開発側の責任です。
どにちがそんな生意気を言うまでもなく、開発サイドさんは抜かりなく良いお仕事をされています。
なにかというと、ゲーム中の星野さんがショットガンをくれる際に話すことを要約すると
「自分も旅をしていた時、護身用にとショットガンのデータを人からもらった。
幸い自分が使うことは無かったが、主人公の役に立ちそうだから渡しておくね」
となり、ゲーム中の架空のこととはいえ、星野さん自身は銃を使うことも誰かを傷つけることも無かったというのを
説明口調にならず、全体としてはプレイヤーさん(主人公)を気遣う自然な台詞でさらりと述べ、幾多の印象のコントロールをこなしているわけですね。
とてもさりげないけれど、卓越したテキストさばきです。
この会話を見て感動のまま知人に話したら、
星野さんのファンの間なんかでは有名な話題として拡散されているそうで
これもすでに有名なデスストいい話のひとつなようです。
これから自分がプレイして出会う出演者の方々の台詞等々にも、きっと同様の気遣いが行きわたっていることでしょう。楽しみです。

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